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南 昌伸
MASANOBU MINAMI

「祠」ー ⼀神

2021

h100×w90×d80mm

真鍮、⾦箔

MASANOBU MINAMI

南 昌伸

彫刻家/ Sculptor.

「Education」
1983 東京藝術大学 大学院修了
BOX展(池袋西武)
1986錬展(広島そごう)
1988 FOR THE ONLY EARTH 展(岡山文化センター)
1991花のすみか大賞展 特別賞(東京大丸、大阪、名古屋、福岡、
札幌)
1994個展(ギャラリーやぶき岡山以降 1997,2000,2004)
1995 日本現代工芸美術展(以後1997-2003)
1997朝日現代クラフト展(東京・大阪 以降1998)
1999個展(工芸・ギャラリーひよし埼玉以降 2002)
2001 日本現代工芸美術展 奨励賞
2002 科学技術研究費補助金による和時計の復元研究(-2003)
2005 広島市立大学・ニュルンベルク美術大学アートプロジェクト -KHORA-個展(工房 IKUKO 倉敷市)
現在 現代工芸美術家協会本会員

Stainlesssteelは 20世紀初頭の頃から研究が進み生産されてきた材料である。今では建築部材から日常製品に至るまで幅広く利用されており現代生活に欠かすことのできない身近な材料となっている。一方、工芸材料としての Stainless steel はどうかといえば、金、銀などの貴金属類、銅、銅合金、鉄といった歴史の古い材料に比べると使用頻度は遥かに少ないといえる。使い手側からすればStainless steel 製品は手のかからない身近な材料といえるが、作り手にとってはさほど身近とはいい難いのである。その理由は、使い手側の手軽さ身近さといったイメージを嫌い、また Stainlesssteel 特有の物理的性質を嫌って作り手自身が遠ざける傾向があるからである。

歴史の古い材料においては、先人達によって蓄積されたデータとノウハウによって数々の素晴らしい作品が生み出され、様々な素材の魅力を見せつけている。金属工芸を志し、学び、制作を展開する作り手にとって正にそれらが身近な好材料として映るのは当然のことである。

Stainless steelは明確な目的をもって開発されたまだ新しい材料である。いかにも現代的でクールな表情を見せる Stainlesssteelであるが、まだ作り手の試みが少なくデータが揃っていないだけの材料なのである。自分にとってこの気難しい材料から何が引き出せるのかが今一番の感心事でもある。

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