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ZHANG YUANYUAN

張媛媛

画家/Painter
蜜蝋をメディウムとして顔料を混ぜて描く技法の起源は古く、二千年前の古代エジプトでは、ミイラの生前の肖像画が描かれ、それがミイラに貼り付けられていました。それは「エンカウスティーク」※と呼ばれる、熱によって蝋を溶かして定着させる古代の絵画技法です。

私は赤木範陸からこの絵画技法を受け継ぎましたが、それは色を使わず、亜麻布に蝋を染み込ませることで布に濡れたような色調を与え、陰影を描き出すもので、古代の技法とは異なっていました。

私はこの濡れた色調に、宋代の山水画の「大気と水」を感じました。二千年前の異国の技法で、千年前に私の国の先人たちが感じた「大気と水」を描きたいと思ったのです。今はささやかで身近な水を描くことに専念していますが、いずれの日にか、これから千年の後にも、私が生きた時代の「大気と水」の残像を伝えたいと願っています。

※エンカウスティーク(ドイツ語:Enkaustik)

EDUCATION

2007年 中国大連大学美術科卒業
2016年 横浜国立大学大学院(赤木研究室)修了
2019年 東京藝術大学大学院(油画技法材料研究室)修了

SHOWS

2019年 東京藝術大学 卒業・修了作品展(東京藝術大学美術館)
第37回上野の森美術館大賞展(上野の森美術館) 2020年 第37回上野の森美術館大賞展受賞者展(上野の森美術館) なんでもない日ばんざい(上野の森美術館)
2020年 張 媛媛展《-縁起もの、円来ものづくし-》(銀座)
2021年 ART×ART×KOBE(兵庫)
赤木範陸・張媛媛師弟展 エンカウスティークの継承(横浜) 現代美術の祭典アートフェアアジア福岡2021(福岡)
第37回上野の森美術館大賞展 張媛媛展(上野の森美術館)
2022年 張 媛媛展《-花非花・魚非魚-(銀座)
2023年 張 媛媛展《-縁起もの、円来ものづくし-》(銀座)
大阪関西国際芸術祭2023(大阪)
2024年 赤木範陸と師事作家たち(銀座) 阪急アートフェア2024(大阪) 他多数

AWARDS

東京藝術大学卒業・修了作品展 メトロ文化財団賞
上野の森絵画大賞展 大賞
公募日本の絵画2022 優秀賞

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